【イタリア・コラム】イタリア・トスカーナ地方 はスープ好き?!【イタリアンバールROCKVINO】

 

地方ごとに食文化が異なるイタリア。僕が修行していたトスカーナ地方では郷土料理として数多くのスープ料理が存在します。他の地方からはクッチーナ・ポーベラ(貧乏人の料理)と揶揄されるトスカーナ。安くても美味しくて、栄養のあるスープはパスタ同等に人々から親しまれています。

 

仕上げに卵を落とす「アクアコッタ」や、

ルッカという街でしか見かけない「ガルムージャ」、固くなったパンをトマトソースで煮込んだ「パッパコルポモドーロ」などなど。

 

中でも最も代表的なのが「リッボリータ」。じゃがいも、人参、セロリやトマト。ほうれん草や不断草や黒キャベツといった野菜をごった煮にしたようなスープです。

「リ」は「2度」、「ボリータ」は「加熱した」という意味。つまり一度作ったスープを翌日暖め直して食べるということです。そして、固くなったパンを加えるのが最大の特徴。お金をかけずに美味しいものを作ろうとする知恵が詰まった、非常にトスカーナ地方らしい料理です。

僕がイタリアに行って初めて一人で入ったトラットリアで食べたのも、この「リッボリータ」でした。

食べてみての感想としては「田舎っぽい香りがする!」。異国の料理のはずなのに、どこか懐かしい。田舎のおばあちゃんちに行ったときのような香りだったのが印象に残っています。

 

どこかスタイリッシュなイメージだったイタリアが、ぐっと身近に感じられた瞬間でした。

 

イタリアに旅行した際は「リッボリータ」、

是非味わってみて下さい。ノスタルジックに浸れますよ。

 

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「クリームシチュー」矢野顕子

 

バールROCK VINO

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